創業から120年以上という長い歴史を持つヘルスニット。
2022AWの商品の中で、ヴィンテージの特徴が詰まった『ヴィンテージループウィールスウェット』の細部をご紹介いたします。
-Recommend Point-吊り編み
希少性の高い旧式の吊り編み機で編み立てた『吊り裏毛』と呼ばれる素材を使用しています。
ゆっくりと編み上げることで、糸に負担をかけず、まるで空気と一緒に編んでいるかのようなふっくらとした独特の風合いとそれでいてコシのある生地が魅力的です。
洗濯での型くずれが少なく、洗うたびに肌馴染みが良くなるのも吊り編みならではの特長です。
ヴィンテージのスウェットと同様の手法により作られているため、クリーンな印象ながらも、どこか懐かしげな雰囲気を持ち合わせています。
-Recommend Point-丸胴
カットソーは通常、複数の生地を縫い合わせて作られていますが、身頃部分が筒状の1枚の生地から出来ているものを『丸胴』と言います。
既に筒状に編まれた状態の生地を胴に採用するため、縫い目が身体に触れず、着心地が良くなります。
-Recommend Point-ヴィンテージフラットシーマ
メインの縫製のミシンには、『ユニオンスぺシャル社』のアメリカ製ヴィンテージフラットシーマを使用しています。
『ユニオンスぺシャル社』は130年以上の歴史がある、現存するミシン会社の中で、最も古くて大きな産業ミシン製造会社。
当時と同じ物は生産されていないため、日本で現存するユニオンスペシャルは、数えられる程の台数しかありません。
旧式のミシン構造からくる独特の糸テンションや表情・質感は、最新のミシンでは味わえない趣があります。
通常の縫製に比べて縫い代のゴロつきを抑え、平たく縫い合わせられるため、肌当たりの優しい仕上がりになります。
-Recommend Point-フリーダムスリーブ
肩から腕への縫い付けがS字のような曲線を描く仕様は『フリーダムスリーブ』と呼ばれています。
ヴィンテージのスウェットに見られるディテールで、ラインが美しく、スウェットの中でも最も腕を動かしやすいデザインですが、非常に手間がかかるため現在では見かける事が少なくなっています。
1950年代後半にフリーダムスリーブを考案し、世界で初めて製品化したのはヘルスニットだと言われています。
-Recommend Point-両Vガゼット
衿ぐりは帯状のリブを身頃へ包み込むように縫製する『バインダーネック』と呼ばれる伸びづらくタフな手法で仕上げられています。
また前後の衿元には『両Vガゼット』と呼ばれる伸縮性を高めるためのリブがパネル状にはめ込まれています。
元々、生地の縮み防止や汗止めのために取り付けられたと言われていますが、コスト削減や技術向上などによりあまり見られなくなってきており、
ヴィンテージスウェットだけに見られる特有のディティールです。
昔ながらの製法によって、生まれる風合いがとても魅力的な『ヴィンテージループウィールスウェット』。
是非この機会に、長い歴史を持つヘルスニットのこだわりを詰め込んだ一着をご堪能ください。
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